
記録好きは遺伝するのか。。。
記録することが本当に好きで、ダイエットや体調管理をしたいと思えば、どのようなノートを使って、どうやって記録するかを考え始める。
料理を本格的に始めようと思えば、どのノートを使って、どのようにレシピをまとめるかを考える。
ドラクエをやれば町の人の証言で大切そうなものはノートにメモをとる。″ぼうけんのしょ“にセーブするときには、どこまで進んだのかを書いておき、次回はどこから始めるのかを書き残しておく。もう記録魔だ。
最近わかったことだが、どうやらこの記録好きは遺伝のようだ。
祖父は甲子園を見るのが好きな人だった。甲子園の開催中はトーナメント表をノートに貼って試合結果を記録。そして、甲子園に関する新聞記事を切り抜いて貼り付けていたそうだ。
伯母も記録好きだった。知人に会ったときの服装を記録したり、洋服を着た回数を″正の字″で書き記していたそうだ。
記録は面白い。記録を見ればその人の好きなことや思いが伝わってくる。
祖父の場合は、甲子園の試合結果や内容を書き残すことで、高校球児と一緒になって野球を楽しんでいたんだろうなーとか。伯母の場合は、自分のために買ったお気に入りの洋服を、大事に着ていたんだなーとか。
普通ならわざわざ記録して、後で見返せるようにしておこうとは思わないし、その探究心は面白い。また、それを通じて見える人柄も面白い。
しかし、記録している本人からすればマニアックな楽しみであり、他の人にはあまり見られたくない。
祖父のノートも、叔母のノートも見たのは私の母だ。私の母は見る専門。
子供の頃に、個人的なことを記した私のノートを母が勝手に見た形跡があると、複雑な気持ちになったのを覚えている。
そんな母は記録したいという欲が薄いようで、よくつくるシフォンケーキでも、焼きあがってすぐに冷蔵庫で休ませたほうが美味しかったかなー、しばらく常温で休ませたほうがよかったかなーなどと言い。書いておかないと忘れちゃうねーなんてよく言っている。
結局、私の記録魔が誰の遺伝なのかがわからなくなってしまったけれど、これからも個人的な記録の世界を楽しみたい。母の目の届かない場所で。

